カリウムを多く含む食品

カリウムを多く含む食品・サプリメント

 国家プロジェクトとして展開されている、国民健康作り運動。“健康日本21”。国民の健康のための様々な目標値が設定されていますが、その中の一つに「成人の一日あたりの平均カリウム摂取量を3.5g以上に増加させる」との目標値があります。カリウムを多く摂っていると、血圧が低くなるとのデータから、設定された目標値です。そしてこれに関連して、カリウムや食物繊維、抗酸化ビタミンなど、これらの栄養素を満たすためには野菜を350g~400g摂取するとよいとのことで、「成人一人あたりの野菜の平均摂取量を増加 目標値:350g以上」という目標値もあります。
 そういえば、一日350gの野菜という言葉。テレビのCMなどでもよく見かけます。野菜ジュースの中には、カリウムが豊富に含まれ、健康な人にはその摂取を習慣にしていただきたいと思います。では、今、血圧が高い人にも習慣に・・・。と言いたいのですが、実は血圧を下げたりする薬の中には、カリウムが体の外に出て行くのを抑えてしまうものがあります。ACE阻害薬、ARB、カリウム保持性利尿薬といったグループの薬ですが、これらの薬を飲んでいる人が、野菜ジュース、青汁やクロレラなどのカリウムを多く含む食品やサプリメントも摂ると、血液中のカリウムの量が多くなりすぎて、問題になります。カリウムの摂取は控えめにすることが大切です。でも、一般的な利尿薬など血液中のカリウムを少なくしてしまう薬を飲んでいる人は、カリウムを多く摂ったほうがよいわけです。
 野菜ジュース一つだって、薬を服用している人は、その摂取に関して医師や薬剤師に確認してからにすることが大切です。