カフェイン

カフェインを多く含む食品・サプリメント

 カフェイン。この名前は、よくご存知ですよね。ちょっと眠くなったとき、一杯のコーヒーが眠気を覚ましてくれる。そんな経験をされている方も多いのでは。ドリンク剤を飲んだ後、スッキリ、元気が出てきたように感じるのも、カフェインの作用が大きいと考えられます。
 少量のカフェインの作用は、頭がすっきりする、意欲が湧く、活動的になるといった効果が得られます。しかし、カフェインが過量になると、不安感が強くなったり、動悸がしたり、神経過敏になったり眠れなくなったりすることがあります。
 カフェインは、コーヒーだけでなく、コーラなど様々な食品や、ドリンク剤、風邪薬などの一般用医薬品にも含まれていますから、そうと気付かずに過剰摂取になっているかも知れません。また、サプリメントとしては、中南米アマゾン付近で、古くから、興奮や疲労回復を期待して用いられてきたガラナにカフェインが、多く含まれていることが知られています。このように食品、サプリメント、そして一般用医薬品までカフェインの重複摂取には充分注意をしてください。
 しかし、カフェインに対する注意は、それだけではありません。実は、このカフェイン。化学名は「トリメチルキサンチン」で、キサンチン系薬剤と呼ばれるグループに属しています。カフェインの他に、このキサンチン系薬剤のグループには、テオフィリンと呼ばれる薬が含まれます。テオフィリンは気管支拡張剤として、喘息の治療薬や、一般用医薬品としては、咳止めや、乗り物酔い予防薬にも含まれているものがありますが、カフェインと同じような作用があります。そこでカフェインとテオフィリンを一緒に摂ると、イライラして眠れなくなったり、動悸がしたりするかも知れません。でも、相互作用はまだまだあります。SSRIというグループに属する抗うつ剤、フルボキサミンは、体の中でカフェインが作用を無くすように働く酵素の働きを弱めることが知られています。簡単にいえば、フルボキサミンを飲んでいる人は、コーヒー一杯飲んだとき、コーヒーを5杯飲んだのと同じカフェインの作用が出現する可能性があるということです。
 カフェイン、あまりにも身近にあるために注意を忘れてしまうかも。でも、くれぐれもご注意を!