アルファルファ

 北海道に行くのなら、お土産は生キャラメを。札幌への出張の際にはよく頼まれたのですが、色々な所で販売されるようになり、生キャラメルはすっかり全国区です。でも、やはり私におtっての元祖生キャラメルは、花畑牧場。キャラメル⇒牛乳⇒乳牛⇒牧場と、イメージが広がっていきます。北海道の広大な地。牧草地でゆったりする牛の姿が浮かんできます。そんな牧草の一つにアルファルファがあります。


 アルファルファは、マメ科ウマゴヤシ属の植物で、和名はムラサキウマゴヤシ(紫馬肥やし)。明治時代に日本に伝わり、品種改良が重ねられ牧草として利用されているようです。

 タンパク質やミネラルを豊富に含むこの植物、この植物に含まれる、動物成長因子であるフラボノイドの研究から生まれた薬に、骨粗鬆症の治療薬であるイプリフラボン(オステン)があります。でも、アルファルファと聞いたとき牧草よりも、スーパーマーケットで売られているサラダなどに使用するスプラウト(もやしのような植物の新芽)を思い浮かべる方のほうが多いかも知れませんね。

 サプリメントして使用されるのは、種子、芽、茎、葉などでいろいろな部位がしようされています。含まれる成分としては、カナバニン、サポニン類、ステロール類、フラボン、イソフラボン類、アルカロイド類、タンパク質、ミネラル(特にカルシウム)、プロビタミンA (カロテン)、ビタミンB群、ビタミンC、D、E、Kなどを含み、また、クマリンを含むことも知られています。

 女性ホルモン様作用を有する物質を含むことから、更年期障害、子宮筋腫、月経前症候群(PMS)などに有効ではと使用されることがあります。また、ビタミンA、K、B群など栄養に富むため健康によいとして使用さることもあるようです。有害事象として光線過敏症が知られています。女性ホルモン様作用を有する物質を含むわけですから、経口避妊薬の作用や、ホルモン治療に影響を与えることが考えられます。もちろん先に記したアルファルファの研究から誕生したイプリフラボンとの併用も問題となります。さらに、血液が固まるのを抑える作用を有するクマリンなどを含むことから、このサプリメントは、医療用の薬を使用している人は、その使用を避けたほうがよいでしょう。


 広大な牧草地で刈り取られる大きく育ったアルファルファ。室内で育てられる、小さなアルファルファのスプラウト。牧場を思い浮かべながら、栄養たっぷりのスプラウトをいただくのも、また楽しいかもしれません。