ローヤルゼリー

 ローヤルゼリーは、働き蜂がみつと花粉を消化した後に、咽頭腺から分泌する濃い乳白色の物質です。ハチの幼虫は、生後3日間だけ食料とするようですが、その後ローヤルゼリーを食料とできるのは、女王蜂になる幼虫だけです。そのため、別名として王乳とも呼ばれています。アミノ酸やビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素を含むため、栄養の供給、新陳代謝の促進、エネルギーの供給などに効能があるとされ、特に必須アミノ酸のバリンは体力を回復させ、健康を増進させるといわれています。
 高コレステロール改善作用、血流改善作用や、抗菌作用、抗癌作用もあるといわれています。含まれている成分や、その作用から考えれば、血色を良くし、潤いのある皮膚にしてくれるなど美容的な効果も期待できそうです。このようなことを知ると、なんだかローヤルゼリーを使用すれば、人間まで女王様になれるような気がしてくるから不思議です。こんな、心理的効果をプラセボ効果といいます。

ローヤルゼリーの使用で気をつけることは。

 医薬品との相互作用は、今のところ特に知られていません。となれば、どんな人が使ってもいい、ということになると思いますが、それはちょっと立ち止まって考えることが必要です。特にアトピーや喘息、花粉症などのアレルギー疾患ある人は、アレルギー反応(蕁麻疹、湿疹、まぶたや顔の浮腫、鼻漏、呼吸困難、喘息)が高い頻度で起きるといわれています。自然の食品。花粉など様々な物質が含まれていることでしょう。いろいろなアレルギー反応を引き起こす可能性があるのです。アレルギー症状が出たら、すぐ使用を中止することが大切です。特にアトピーや喘息患者は、アレルギー反応が起きやすいことが知れれていますからその使用は避けた方が良いでしょう。
 このように、サプリメントの使用にあたって考えなければならないのは、服用中の医薬品との相互作用がないから安全だ。と、いったように、相互作用だけを考えればよいというものではありません。そのサプリメントを使用しようとする人が、何らかの疾患を患っていた場合、その疾患とサプリメントの相性。サプリメントの疾患に対する影響を考えることを忘れてはならないということです。