グルコサミン

 肘や膝などの、関節の痛みに良いとされるグルコサミン。サプリメントとしては、カニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで加水分解して製造されます。私達の体の中ではグルコースとグルタミンから作られています。グルコースにアミノ基がついたアミノ糖の一種です。
 服用したときとても吸収がよく、軟骨細胞をつなぎとめるなど重要な役割をしている、ヒアルロン酸などのGAGの成分の原料となるとされ、変形性膝関節症や、顎関節炎などに対して、有効だとされています。膝の痛みなどに対する効果を期待して使用されることが、多いのですが、食事をするときの顎関節の痛みや、股関節や肘などいろいろな関節の痛みに対して効果が期待できる可能性があるとされています。
 使用上の注意としては、カニやエビにアレルギーがある方は注意が必要です。(ただし、最近は植物を醗酵させて作られているものもあります。その場合は、カニやエビのアレルギーは関係ありません。)また、糖尿病に対する影響で、血糖値の上昇や、インスリン抵抗性が増大する可能性が指摘されている一方で、これらに対しては影響を及ぼさないとの報告もあり、判断に悩むところです。 血糖値に対する影響が、完全に否定されない限り、血糖値に影響を与える可能性があると考え、糖尿病の方の場合は、血糖値への影響を注意してください。
 薬との相互作用は、ほとんど報告はありませんが、グルコサミンがワルファリン(血液を固まりにくくする薬)の作用を強めるのでは、というオーストラリアでの報告がありますから、ワルファリン服用者は、必ず医師の監督のもとに使用してください。