オクタコサノール

 今年、創立40年を迎えたプロ野球チーム、東京ヤクルトスワローズ。かつては、国鉄野球株式会社によって運営されていました。スワローズという名前も、1950年代、最速を誇っていた特急「つばめ」にちなんでつけられました。「コンドルズ」という候補もあったらしいのですが、「混んどる」じゃまずんじゃないか、という意見があったとかなかったとか・・・。

この時期、ツバメが滑空する姿を目にしますが、とても爽やかで気持ちよさそう。でも秋になると、マレー半島やフィリピン、オーストラリアなどに帰っていきます。ツバメも渡り鳥の仲間。1日に300km以上も移動することもあるといわれていますが、小さなからだのどこに、それだけの力が秘められているか・・・。その手がかりの一つとされているのが、オクタコサノールです。
オクタコサノールは、28個の炭素がまっすぐに連なったもので、構造上はアルコールの一種。サトウキビやくだものの外皮、米ぬか、小麦胚芽などに多く含まれています。確かに、これらの食品なら、鳥たちがついばみそうなものが多いですね。

肝臓に蓄えられているグリコーゲンからエネルギーへの変換を活発にする働きがあるといわれています。その結果、疲れにくくなる、持久力や運動能力がアップする、筋肉の疲労が軽減され、筋肉痛が起こりにくくなる、さらには、ストレス耐性(ストレスに対する抵抗力)も向上するなどともいわれています。「疲れが気になる人に」「トレーニングをする人に」といった言葉とともに販売されていることもあるようです。
最近では、脂質異常症の改善に役立つのではないか、血液が固まる働き(血小板凝集反応)を弱めるのではないか、環状動脈疾患を改善するのではないかなどの観点からの研究も進められているようです。

そのものはおだやかで、あまり問題になるようなことはないと思われますが、パーキンソン病の治療薬(レボドパ)を服用している人が摂取したところ、症状の悪化がみられたとの報告もあります。何らかの疾患がある場合は、摂取前に医師・薬剤師に相談を。すでに摂取している場合は、その成分や摂取量などを早めにお伝え下さい。

サプリメントの力を借りてでも、頑張らなければならないときもありますが、睡眠と休養をとることも忘れずに。疲れがなかなかとれないときは、何らかの疾患の可能性もありますから、一度、医療機関へ。